Track Maintainer

写真:Track Maintainer
Jackson Vibrators「the JACKSON TRACK MAINTAINER 1962」『International Railway Journal』1巻11号,1961年,p.7.より

 


 

Track MaintainerはJackson社が製造したマルタイである。

 

■概要

1960年代におけるJackson製マルタイのうち、標準型かつ最も大きい機種がTrack Maintainerである1)。二股に分かれたツールを8本装備している。

 

自動レベリング装置車と光源車と組み合わせた状態のTrack Maintainer。数字は①受光部、②スリット、③油圧ユニット、④光源、⑤タンピングツール、⑥パワーシリンダ、⑦光源車を示す。
河村 浩「マルチプルタイタンパ用自動レベリング装置」『鉄道線路』16巻8号,1968年,pp.25-30.より

オプションとして自動レベリング装置車と光源車が用意されており、これを本体と組み合わせることでレベリング作業が可能となる。レベリングは光源車の光線高さを基準とし、装置車のパワーシリンダでレールを自動でこう上させる仕組みであった2)

 

■運用

東海道新幹線の建設工事でTrack Maintainerが使用されている様子。
静岡幹線工事局『東海道新幹線工事誌』,1965年,東京第二工事局,p.755.より

本機種は東海道新幹線の建設工事用として1963年に2両が導入された3)。開業後は保線用として引き続き使用されたが、同時に導入された他の電気式マルタイと同じく道床固結などに対して能力不足となったため、早期に引退している4)

 

■諸元

諸元は以下の通り5)

全長 4.93[m]
全幅 2.74[m]
全高 2.44[m]
自重 6.8[t](本体)
0.13[t](光源車)
1.44[t](レベリング装置車)
作業能力 100[m/h]
タンピングツール 1丁づき8本16頭
エンジン GM 3-71 3031-C型 71[PS]/1500[rpm]
自走速度(回送時) 40[km/h]
運転操作人員 1名

 

■文献

1)Jackson Vibrators「JACKSON」『International Railway Journal』1巻7号,1961年,pp.12-13.

2)河村 浩「マルチプルタイタンパ用自動レベリング装置」『鉄道線路』16巻8号,1968年,pp.25-30.

3)日本鉄道施設協会「保線データ・シートNo.8:保線機械その1」『鉄道線路』13巻7号,1965年,pp.付録143-156.

4)日本国有鉄道『新幹線十年史』,1975年,日本国有鉄道新幹線総局.

5)湯本 幸丸『写真解説保線用機械(改訂増補4版)』1976年,交友社.