写真:Yard Tamper
湯本 幸丸『写真解説保線用機械(改訂増補5版)』1980年,交友社.より
Yard TamperはJackson社が製造したマルタイである。
■概要
1960年代におけるJackson製マルタイのうち、スイッチマルタイとして用意されていた機種である1)。

Yard Tamperが細長いツールを分岐器の各所に挿入する様子。
Simmons-Boardman Publishing Corporation「Tamper modified for yard work hikes output」『Railway Track and Structures』57巻9号,1961年,pp.44-45.より
細長いツールを4本装備し、Universalと同様にマクラギとレールの締結部を対角線上に挟み込むようにしてつき固める。左右のタンピングユニットを個別に上下およびマクラギ方向(左右)へ動かすことで、分岐器や伸縮継目、ガードレールといった障害物を回避できる2)。
■運用
本機種は日本で最初に導入されたスイッチマルタイであった。東海道新幹線の建設工事用として1963年から4両が導入され3)、開業後は保線用として引き続き使用された。同時に導入された他の電気式マルタイと同じく、道床固結などに対して能力不足となったため、早期に引退している4)。
■諸元
諸元は以下の通り5)。
| 全長 | 4.40[m] |
| 全幅 | 3.40[m](作業時) 3.05[m](回送時) |
| 全高 | 2.40[m] |
| 自重 | 5.0[t] |
| 作業能力 | 50[m/h] |
| タンピングツール | 1丁づき4本 |
| エンジン | GM 2-53 5024-7101 42[PS]/2000[rpm] |
| 自走速度(回送時) | 40[km/h] |
| 運転操作人員 | 3名 |
■文献
1)Simmons-Boardman Publishing Corporation「Tamper modified for yard work hikes output」『Railway Track and Structures』57巻9号,1961年,pp.44-45.
2)山本 陽一「ジャクソンヤードタンパー」『新線路』18巻12号,1964年,pp.10-11.
3)日本鉄道施設協会「保線データ・シートNo.8:保線機械その1」『鉄道線路』13巻7号,1965年,pp.付録143-156.
4)日本国有鉄道『新幹線十年史』,1975年,日本国有鉄道新幹線総局.
5)湯本 幸丸『写真解説保線用機械(改訂増補4版)』1976年,交友社.


