■概要
近畿日本鉄道(近鉄)では1954年より軌道工事の外注化を行っていたが、多数の業者に分割発注していた外注工事を一元的に請け負うために近畿日本工機及び大日本土木より軌道部門を営業譲受し、1979年に近畿日本軌道工機として営業を開始した。
1987年4月には従来、近鉄の直轄・外注の二元体制で行われていたマルタイ作業を全面的に請け負うことになった。
2001年に近鉄軌道エンジニアリングに社名を変更した。
その後、保線機械の検修部門や土木計画部を新設し、近鉄以外の鉄道業者からも様々な工事を請け負っている。
マルチプルタイタンパー
1982年にスイッチマルタイとしてスイス・SIG社製C-120型を導入した。その後、マルタイ作業の全面外注化を前提に1985年に08-16-M84型を購入し、約1年の試験施工を行った。そして1987年4月にマルタイ作業の全面請負に伴い、近鉄が保有していたマルタイが移管(有償譲渡)された。
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芝浦_MTT-13D 1987年に近鉄から1台移管 1988~1990年ごろ引退 |
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MATISA_B 60
1987年に近鉄から1台移管(予備用) |
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1987年に近鉄から1台移管 |
| No Image | MATISA_BNRI 85
1987年に近鉄から3台移管 |
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MATISA_BMNRI 85
1973~1974年に2台導入 |
| No Image | SIG_C-120
1982年に1台導入 |
| No Image | MATISA_BNI 85
1990年ごろ1台導入(狭軌) |
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PT_08-16(M84)
このほか1985~1992年にも3台導入 |
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PT_08-16U |
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PT_09-16/CST Gleisstopfmaschine |
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PT_08-275UM |
削正車
1985年に日本スペノから削正車を近畿日本軌道工機(当時)がレンタルして作業を請け負うといった体制で試験運用を行ったのが初めてである。この試験運用において効果が実証されたため、1989年からは軌道保守作業として定着した。しばらくは日本スペノ社からのレンタルで作業を行っていたが、受注拡大のためにLRR-16M13を導入した。
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SPENO_RR16
RR16-M6 |
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SPENO_RR16
※参考文献.7では近畿日本工機が本機を所有との記載があるため、日本スペノから譲渡されたと思われる。 |
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SPENO_LRR16
軌間変更対応 |
■参考文献
1)近鉄軌道エンジニアリング株式会社,『沿革』,2026年2月4日閲覧
2)近鉄軌道エンジニアリング株式会社,『保線機械』,2026年2月4日閲覧
3)春永駒男,小林陽三『保線作業機械化の現状と方向について』,近畿日本鉄道技術研究所技報,2巻,(1970)
4)『小林陽三『新しい保線機械と道床改良作業システム』,近畿日本鉄道技術研究所技報,7巻,(1975)
5)宇治川高義.高田憲一『新しく導入したレール削正車について』,近畿日本鉄道技術研究所技報,30巻,(1999)
6)西野泰生,近畿日本鉄道における保線作業の機械化,『鉄道と電気技術』3(10)(534),日本鉄道電気技術協会,(1992.9)
7)藤井滋「『特集 鉄道のメンテナンス』8.近畿日本鉄道」『日本鉄道施設協会誌』34(12),日本鉄道施設協会,(1996.12)
8)河村猛,出口俊和,『近鉄のマルタイ作業』,新線路,41巻10号,鉄道現業社,(1987.10)
9)河村猛,『近鉄におけるスピードアップ』,新線路,43巻3号,鉄道現業社,(1989.3)













